日本語教育課程の授業の一環として、洞爺湖~伊達へバス旅行を行いました。
外国人が日本語を学ぶと同時に日本の文化を学びながら、自国の文化を相対的に見る目を養うこと。
母国も外国も、どちらの文化も大切にできる心を育てること。
グローバル社会を生きる上で最も重要なことのひとつだと考えています。
日本の文化の根底にあるともいえる「自然への感謝と畏怖」を学ぶため、まずは昭和新山へ。
昭和18年に麦畑が突然隆起しはじめ、81年が経った今も噴煙をたなびかせる姿に、留学生たちは驚きや自然のエネルギーを感じた様子。
次は、絶景の洞爺湖へ。
自然の美しさに感動する心というものは、やはり国籍は関係ありませんね。
自由散策の時間も皆じっと風景を眺めている様子で、雄大な美しい景色や湖水の奏でる音を存分に愉しんだ様子でした。
最後は伊達市にある大雄寺にて座禅体験。
「坐ることで身体を安定させ、心を集中させることで身・息・心の調和をはかる」という座禅。
様々な考えや欲にとらわれず、ただひたすらに坐る「只管打坐」は、実際にやってみると奥深くとても難しいものでした。
座禅を終えて、自分の身体や心が落ち着いたり、いつもより視野が広く透き通って感じたりした学生もいた様子。
貴重な体験にご協力いただきました大雄寺の皆様、ありがとうございました。
いつも本当に一生懸命日本語を勉強している留学生たちですが、今回のバス旅行では、言葉では伝えることのできない北海道の大自然と日本文化を学び、身体で感じ取ってくれたのではないかなと思います。